雑記

読んで損はしても得は無いよ

人生で初めてのブログ

これまでブログなるものを書いたことがなく、周りへの溢れ出た承認欲求はTwitterで満たしていた私だが、

最近あまりにも妄想が膨れ上がって仕事にならず

かといってそれをTwitterで書くのも文字数的にやりづらいのでとうとう手を出してしまった。

 

元来の性分で恥ずかしがり、人見知り、人の目を気にするという生きにくさ3連複を抱えている私は

中学の時にブームになったHPの開設やアメブロGREEのような不特定多数の他人と関わるのが非常に恐ろしかったのだ。

最近もその思いはなかなか消えず、それが高じて仕事のミスにも繋がってしまっている。

 

夏目漱石の小説のひとつに「草枕」というのがあり、その冒頭が頭から離れないでいる。

 

 山路やまみちを登りながら、こう考えた。
 に働けばかどが立つ。じょうさおさせば流される。意地をとおせば窮屈きゅうくつだ。とかくに人の世は住みにくい。

(『草枕』より引用)

https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/776_14941.html

 

まさにその通りだと思うと同時に、この世を端的に表すことの出来る明治時代の文豪に畏怖している。

この小説は私が思春期の時に1度目を通していたが、当時はあまり深く考えないでいた。

しかし、この冒頭の一文は私の心に深く刺さっていたようで、私の考え方がさらに面倒くさくなってしまった一因にもなっている。

どんなに人に好かれようとしてもそれは八方美人になってしまい、

頑固に自分の意見を通せばそれはそれで疎まれる。

結局はコミュニケーションスキルの話だが御覧の通りに変にかしこぶる私にとっては良い免罪符になっているのである。

「かの漱石が言っているくらいだ。やはりこの世は住みにくいんだ。」と。

「この冒頭が人を惹き込んでしまうしまうのが悪いのではないのか。」と。

 

とまあ偉人に責任転嫁したところでどうしようもないので、明日からまた頑張らねばならん。

 

かなり愚痴っぽくなってしまったが、最後は希望を抱いて終わりたいので無理やり明るい方向へもっていく。

人の世の生きにくさはあるが、しかし道を登っていかねばならん。

よくランニングでキツイ状態になったときに近場に目標を立てて

「あそこまで行こう。」それをクリアしたら「次はあそこまで行こう。」というのをよくやる。

 

きっと人生もそんなもので、長い目線で見るのも大事だけど短期的なスパンで生きていくのも大事なんだと思う。

そんな思いをもってとりあえず明日を生き延びていこうと思う。

 

角に緩衝材を付け、流されないよう浮き輪を付け、窮屈にならないようにダイエットをしながら。

 

 

了。